(記事作成2021.6.17更新2021.6.24)
前回は、本土最南端の佐多岬を訪問したところで区切った。
これより第8話のラフェスタの記録です。
どうぞご覧ください。
狭路を抜けて・・・
佐多岬に別れを告げ、これといった目的地も決まっていないが、シーサイドな国道269号線を北上する。
走っている途中に「雄川の滝」という看板が目に入った。ちょっと気になったので寄っていくとしましょうか。
滝へ向かう道は、見通しが悪く車のすれ違いがキビしい箇所がいくつもある。
バイクならなんてことない道なのだが、車だと離合が難しいので、行かれる方は運転はくれぐれも気をつけて・・・
なんとか駐車場にたどり着いたので、ここからは徒歩で滝に向かうとしよう。
(ちなみに、駐車場・見学料は無料です)
落差46m・幅60mの滝は水量は少ないものの、吸い込まれそうな色の滝壺がとても幻想的だ。
展望台があるものの、思いのほか観光客が多くて、ゆっくり写真を撮ることができない・・・
じっくり見学することが難しいので、人が少ない遊歩道沿いの植物を眺めていた。
後から調べたところ「雄川の滝」は有名観光地とのこと。
(ぼくは知らなかったが、SNSでも「映える」と人気らしい・・・)
あまりの観光客に酔ってしまったので、景色もそこそこにお暇するとしよう。
ふたたび国道269号線に戻り、とりあえず道の駅を探すとするか。
陽が落ちるのが遅くなったので19時でも辺りはまだ明るい。
桜島がシルエットになって浮かび上がる光景が、とても美しくしばし見惚れてしまった。
桜島にほど近い道の駅で車中泊するとしよう。
今日も最高な1日だったな。
道の駅垂水温泉が併設されている道の駅
シャンプー類は持参したほうがいいですが、現地で購入も可能です。
これが鹿児島のシンボルか!!!
ガラゴロガラゴロと、ディーゼルエンジンが唸る音で目が覚めた。
どうやら、道の駅の駐車場にダンプが大挙してやってきたみたいだ。
ダンプはチームで動くから、この場所を待ち合わせにしているのかな??
喉が渇いたので、前日に買った鹿児島県産のお茶を飲むとしよう。
味は、静岡茶に飲み慣れているぼくからすると、ちょっと甘く感じられる。
苦味はなく「砂糖でも入ってるのか??」という口当たりだ。
今日も1日を通して晴れるらしい。
車外に出てみると、澄み切った空気と清々しい日本晴れが広がっていた。
美しい裾野だけど、山肌はゴツゴツしていてなんとも男らしい・・・
国道224号線の「通称、溶岩道路」を走るとしよう。
大隅半島とは地続きなのでアクセスは楽々だ。
道端には、噴石注意の看板がいたるところに設置されている。
こんな光景は関東ではなかなか見られないと思う。
住宅地はもちろん、道路沿いには「噴石シェルター」が置かれている。
最近だと2020年に、直径6mもの噴石が飛んできたことがあるとのこと。
民家には幸い直撃しなかったものの、巨大な石が落下してくる恐怖は凄まじいであろう・・・
まずは、湯平展望台にて眺望を楽しもうと思う。
海を挟んだ対岸には、鹿児島市内の街並みを望むことができる。
海と山に挟まれている市内は、想像していた以上にビル群でひしめき合っていた。
意外とコンクリートジャングルなのかな??
桜島は、今も活発な火山活動をしている。
頂上部より噴煙がモクモクと湧き昇る光景は、なかなかの迫力だ。
桜島の噴煙は、地元の人には見慣れた風景の一部なのだろうけど、初めて見るぼくはドキドキ・ソワソワしながら写真を撮っていた。
海沿いを走っていたら、なんとなく気になった場所を発見。
車を止めて散策してみよう。
木陰で休んでいたノラネコたちに歓迎を受けたので、しばし戯れるとしよう。
そういえば九州は関東と比べると、ノラネコ遭遇率がとても高い気がする。
散歩した公園・駐車場・海沿いには、だいたいノラネコがごろーんと寝ていた。
現地しっかりと歩かなければ、こんな癒しをいただくことは出来なかっただろうな。
乗り物ばかりに頼るだけでは、ただの移動になってしまう。
自分の足で大地を踏みしめなければ、旅行の意味がまるでないだろう。
ふと空を見上げたら、噴煙が碧空に向かって放射上に伸び、浮かんでいる白雲と合体していた。
海岸にたどり着き、浜辺を歩いてみる。
黒く輝いている岩と青々とした錦江湾に見惚れてしまう。
大正14年の大噴火がおきたときの火山灰で埋まった鳥居があった。
これが自然の威力。人間なんてちっぽけで無力なものさ。
島内を一周しても、距離にしてたったの36km。車やバイクだと1時間もかからないだろう。
道は一部狭い箇所もあるものの、ほとんどが2車線道路なので走りにくいと感じることはなかった。
道の駅で買い物しつつ、まったりゆっくり堪能することができた。
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雄々しい火山は、ときに自然の猛威を奮い人間の脅威となる。
しかし、住民の方々は火山とともに生き、火山灰を肥料代わりにしたりと、自然と向き合い上手に付き合っていた。
朝に出発した道の駅垂水にて足湯に浸かる。
時間も夕刻を回ったので、さて、これからどうするやら・・・
陸路で、えびの市経由で鹿児島市内を目指すか・・・
フェリーを使って鹿児島市内に一気にワープするか・・・
迷った挙句、フェリーで鹿児島市内へ渡ることにした。
今日の道の駅はどうしようか??
まあ、船内で考えればいいか。
今回は区切りがいいのでここまでとしよう。
第8部、最後までご覧いただきありがとうございました。