そぞろ歩きな日々

自分の目で見たもの・体験したことだけを伝える雑記ブログ

『九州一周』車中泊まったり紀行(第9部)「知覧特攻平和会館・開門トンネル」

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(記事作成2021.6.25更新2021.6.29)

前回は桜島フェリーに乗ったところで区切りました。

これより第10部のラフェスタ車中記です。

どうぞご覧ください。

 いざ、薩摩半島へ!!

桜島フェリーに乗り、桜島から鹿児島市内へとワープした。

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桜島フェリー
  • 24時間運行!!
  • 桜島と鹿児島市内を15分で結ぶので陸路より快適!! 
  • 予約不要・乗船は先着順です 
運賃の詳細はホームページで確認してください↓↓↓

www.city.kagoshima.lg.j

聞くところによると、桜島から鹿児島市内へフェリーを使って通勤・通学している住民も多くいるらしい。

 

移動が船とは、なんとも贅沢な移動手段だ。

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市内を散策し、展望台に上ったりして鹿児島の街並みを眺める。

 

地図を調べると、近くに温泉併設の「道の駅喜入」を見つけた。

本日の車中泊はここにしよう。  

国道226号線には広大なソーラーパネルが敷き詰められていたり、巨大な石油タンクが並んでいたりと、ダイナミックな人工建造物に男心がくすぐられる。

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錦江湾を沖縄行きのフェリーが横切った。

 

あの船に乗ったら、沖縄に行けるのか・・・と、遠い地への思いを馳せながら、桜島に沈みゆく夕日を眺める。

今日も、いい1日だったな。。。

 

 

深夜。

蚊が車内に10匹入ってきて、まったく寝付けない。

モスキート音が耳にまとわりつき、非常に鬱陶しい・・・

 

どうやら、運転席の窓ガラスが数センチほど空いていたようだ。

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さて、今日は「知覧特攻平和会館」を訪問するとしよう。

 

九州に来たならば、ぜったいに見学すると決めていた場所だ。

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朝飯をかるく食べて、さっそく向かうとしましょうか。

ものの30分で到着。

駐車場へと続く道の両脇には、石灯籠が延々と並んでいた。

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施設内には、特攻隊員が家族に向けて書いた直筆の手紙が、隊員の顔写真とともに展示されている

 

手紙のほとんどが、母に向けての感謝の思いが綴られていた。

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泣いた。

 

出撃したら生きて戻って来られない恐怖の感情をグッと堪え、郷土に残してきた家族を想い・案じている文章に、ただただ泣いた。

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手紙には「天皇陛下、万歳」「悪鬼撃墜」などがしたためられている。

これは洗脳された狂信的な愛国心、ヒロイズムによるものではない。

断じてあり得ない。

 

そう書かざるを得ないのは、手紙は軍部(上官)の検閲が入ったからだ。

当時、軍部の意に沿わない表現を使うことは許されないほど厳しかったのだ。

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それに、家族に送る手紙に「ぼくは死にたくない」「怖い」なんて弱音を吐露することができようか。

 

故郷に残した家族に、私は軍人として正々堂々と戦い死にました・・・と伝えることで、少しでも両親・女房に安心してもらおうとした息子心、男の生き様であろう。 

 

家族を心配させまいと言葉を選び綴ったのだ。

愛するひとへの敬意と感謝を、最期に手紙で一所懸命に伝えたのだ。

 

館内には、5時間ばかし見学した。

手紙の一枚一枚を、じっくり拝読した。

(ホームページはこちらから↓↓↓)

www.chiran-tokkou.jp

戦争を知らない世代のぼくだが10代に学校で学んだ歴史と、20代で勉強しなおした歴史事実は大きく異なる。

 

当時の日本はアジア諸国へと侵略戦争を繰り返していたと学校では習ったが、それは大きな間違いだ。

 

実際は、アジア圏の白人至上主義からの解放・米による石油禁輸の自衛手段である。

 

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そして、敗戦後はGHQによるWGIP(War Guilt Information Program)による、自虐史観を徹底的に植え付けられた。

 

それにより、日本は世界に悪いことをした。戦いは悪だ・・・と、戦前の歴史を全否定し、日本人の牙を抜き「武の精神」を揺るがした。

 

令和の今になっても、いまだに世界に謝り続ける日本を英霊はどう想うのだろうか・・・

 

あぁ、自国に対して物申したいことはあるけれど、そろそろこの場をお暇するとしよう。

 

 

え!?心霊スポットなの!?

 駐車場に戻り、ラフェスタの運転席に腰を下ろす。

 

・・・さて、ここから先はどうしよう??

 そうだ。

大隅半島から眺めた薩摩富士こと「開聞岳」を見に行くとしよう。

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山容はまさしく富士山のよう。スラリと広がる裾野が美しい。

 

開聞岳を反時計回りにグルッと走ってみよう。

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道幅が広くとても快適だったが、突如、すれ違いが困難な道へと変貌する・・・

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「これ走っても大丈夫なのか・・・??」

と、小心者のぼくは不安になる。

 

恐る恐るラフェスタを前進させていくと、不気味なトンネルが真っ暗な口を開けていた。

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出口がまったく見えてこない・・・

走れど走れど、閉鎖的で漆黒の闇から抜け出せない・・・

 

ハイビームにしても心許ないので、めちゃくちゃ怖かった。。。 

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対向車がきたら絶望するだろうな。。。

 

トンネルの中間点には、天井が抜け骨組みだけが残っている場所があった。

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あぁ、やっと暗黒エリアから脱することができた。。。

この安堵感は筆舌しがたい。。。

 

ここまでの道のりはハラハラしたけど、ここだけは、なかなか雰囲気あって良いじゃないか。

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対向車も後続車も来なさそうだったので、しばしエンジンを止め休憩する。

写真を撮りつつ、まったりするとしよう。。。

 

長きトンネルを抜け日本最南端の駅にお邪魔していたら、太陽が傾きはじめていた。

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無人のホームからは聳える開聞岳を望むことができる。

 

あぁ、今日も充実した1日であった。

 

後日談

あの不気味なトンネル気になったので調べてみたが、県内でも有数の心霊スポットらしい・・・

 

どうも、トンネルの上部にある窓から女が覗いていて、バッチし目が合うと事故ると言われている。

うーん、行かれる方はお気をつけてくださいね。。。

 

さて、今回はここで区切るとしようかな。

第9部、最後までご覧いただきありがとうございました。