(記事作成2021.7.23更新2021.7.23)
前回は、佐賀県の呼子でイカをがっつり食べたところで区切りました。
これより最終話のラフェスタ車中記となります。
どうぞご覧ください。
メンテナンス
天気は、予報に反して澄みわたる青空が広がっていた。
おもむろに地図を開きどこへ行こうか思案するも、なかなか興味を惹くようなスポットは見つからない・・・
車内を見渡すと、洗濯物が山のように溜まっている。
それに、今までの走行距離を考えると、ラフェスタのオイルもそろそろ交換したほうが良さそうだ。
なんだか今日はガッツリ観光をする気分じゃないので、メンテナンスを中心にする一日にするとしよう。
(車中泊した近くに滝があったのでちょっとだけ寄り道した。。。)
ディーラーは休業日だったので、オートバックスでオイル交換をお願いした。
洗濯物も片付け、車内の清掃と物品の整理をする。
時間はあっという間に過ぎ、気付いたら15時を回っていた。
さて、今日はどこで車中泊しよう??
福岡方面に行くか、佐賀県内に留まるか・・・
いろいろと考えた結果、長崎県に行くことにした。
中国ウイルスの影響で休館していた「長崎原爆資料館」が明日営業再開するらしいので、これはぜひとも見学しなければ・・・!!
核の保有とは・・・??
昨晩は 「道の駅鈴田峠」にて車中泊をした。
ここは数日前にもお世話になった場所だ。
今日は「長崎原爆資料館」に向かうとしよう。
渋滞が激しい国道34号線を南へ進ませる。
ノロノロ運転をしながら1時間かけて、平和祈念像前の駐車場にラフェスタを止めた。
空は昨日とは一転して、久しぶりの曇天模様。
予報だと午後には雨が降るらしい。
まあ、時間はたんまりあるので市内を散策しながらゆっくり見学するとしよう。
瀟洒な街並みをじっくりと踏みしめながら、15分ほどで原爆資料館に到着。
中国ウイルスで数ヶ月もの間自粛してたが、本日よりようやく再開するとのこと。
核で崩れた建物や遺品が展示されていた。
被爆者の手記や生存者の語りに、涙が滴る。
このご時世で過去の戦争のように、兵器を使った武力の応酬はまずないだろう。
しかし、これだけ世界各国で核廃絶を訴えていても、相変わらず保有している国がある。
なぜなのか?
理由の一つは、現代において最強の兵器だからだ。
最強の兵器をそう易々と手放すわけがないだろう。
核よりも強い兵器が生まれない限り、核がなくなることはまず無理だと思う。
もう一つは、最強の兵器をもっていることにより他国からナメられないというメリットもある。
つまり、最大の抑止力になる。
最強の兵器をもった国にケンカを売るようなバカはいないだろう。
もし日本が核保有国だったら、連日の中国による尖閣諸島での挑発行動はなかったと思う。
(憲法が足かせだったり、防衛費があまりにも足らないのと、国民の危機意識が著しく低いのも問題なのだが・・・)
「核=悪」の認識は間違っていないが、核をもっていることによって誇示できることもあることを今一度、国民一人一人が考えなければいけないことだと改めて感じた。
さらば長崎。こんにちは熊本
原爆資料館を後にして、長崎市内を散策していたらポツリポツリと雨が落ちてきた。
もう景色は望めないな。
さて、今日はどこに車中泊しようか・・・?
長崎まで下りてきたので、今から佐賀に逆戻りはちょっと気分じゃない。
地図と睨めっこすると、これはもう一層のこと熊本へフェリーで渡ったほうが良さそうだ。
- 長崎の島原と熊本を45分でワープ!!
- 車1台で25000円でした
- 車両の大きさに応じて料金は変わります
- 繁忙期は予約したほうが無難
- 1時間に1本ほどの運航です
www.ariake-ferry.com
今までの晴れていたぶんまでガッツリ降っている。
45分の船旅を経て、2週間ぶりに熊本県に上陸した。
温泉に浸かって「道の駅大津」にてお世話になる。
今日は、ほぼ一日長崎市内でのほほーんと過ごしていたな。
明日はいよいよ最終日だ。
長いようで短かった九州ドライブ。どんな最後になるのかな??
行きも帰りも雨燦燦
九州上陸22日目。
今日の19:00時にフェリーに乗って関東に帰る予定だ。
九州のまだ見ていない景色はたくさんあるけど、自分のなかで納得しているので後悔はない。
ひとつひとつの場所をじっくり堪能したので「もっと〇〇すれば良かった・・・」と悔いることは何ひとつない。
さて、出航の時間までまだまだあるので近場の「大観峰」に再訪するとしよう。
天候には恵まれずとも、自分の目で確認して大地を踏みしめることに意味がある。
大観峰の眼下にはパッチワークのような情景が広がっていた。
テトリスのように整然配置されている。
こんな景色は、ぼくが住んでいる千葉県じゃまず見ることができないだろうな。
ミルクロードは、ひっきりなしに自衛隊車両が通っている。
どこかへ移動しているのか。それとも災害復旧か?
天気は微妙なので観光客はほとんどいない。
行き交う車も皆無なので、景色に身を委ねてゆっくり見学するとしよう。
数時間ばかし写真を撮って移動すると、あたり一面はスモーク状態の五里霧中に包まれてしまった。。。
さて、ちょっとドライブして土産を買って、そろそろ福岡方面に向かうとしましょうか。
さらば!!!
道すがらの妖しい自販機を見学して、ゆっくりゆっくり福岡方面へと北上する。
激しい雨も和らぎ、雲の切れ間よりときおり太陽が姿を覗かせる瞬間に心が躍る。
道の駅で土産のお酒をしこたま買い込み、4000円のハチミツなどお菓子類を車に積んで、いざ高速道路に飛び乗る。
九州道のサービスエリア巡りをしつつ、少しずつ着実に港へ進ませる。
九州の高速道路は、交通量は多いけど見通しが良くカーブが少ないので走りやすいね。
数時間かけてようやく目的地に到着した。
雨上がりのため、路上から蒸された熱気が空中をまとっている。とんでもなく暑い・・・
係の人に誘導され指定のレーンにラフェスタを止め、受付で乗船券をもらう。
あとは、乗船の呼びかけまで車内に待機だ。
北海道に行った以来の大型客船だ。
その時は船酔いがハンパじゃなかったけど、今回はどうなることやら。。。
定刻となったので船は出港し、思い出がたくさんつまった九州の地に別れを告げる。
陸地を離れ徐々に小さくなっていく港に、そこはかとない寂寥感におそわれた。
約1ヶ月の車中泊旅行を遂げた達成感と同時に、事故などのトラブルに見舞われることなく過ごせた安堵感も相まって、部屋に入った途端にドサっと浅い眠りについてしまった。
(東九フェリーの乗船体験談も記事にまとめようかな。。。)
とくに船酔いすることなく、36時間もの船旅を満喫し、あれよあれよと東京の船着場に到着した。
あとは高速を乗り継ぎ自宅へ戻るだけ。
久しぶりの首都東京はどこもかしこも人で湧き上がっている。
交差点はまるで、アリの大群が列をなしてゾロゾロと行進しているように見えてしまう。
寄り道をせずに直帰した。
しばし感傷に浸る。写真を見返すと心に残ったたくさんの場所が、昨日のことのようにフラッシュバックする。
お気に入りの写真は印刷して部屋に飾るとしよう。
30歳という人生の節目の九州旅行。
北海道から九州までを自分の目で見て現地を踏みしめた体験は、死ぬまでハッキリと克明に覚えていることだろう。
決して色あせない思い出を作ることができたのは大きな財産だ。
これから先もぼくはいろいろな体験をするだろう。
人生の旅路はまだまだ道半ばである。
これからも興味あることにチャレンジしてその体験をここに綴っていこう。
・・・さて、そろそろ次の人生のネタ探しにいくとしようかな。
九州一周車中記、最後までご覧いただきありがとうございました。