(記事作成2020.11.14更新2020.11.14)
11月に入ると、日本の上空を覆っていた秋雨前線が去りゆき、高気圧が先行して晴れる日が増えてきた。
この時期の昼間の気温は20°をちょっとだけ下回る程度。バイク乗りにとっては、ツーリングをするなら1年でいちばん快適な時期といえる。
こんな最高な季節を楽しまないのは、実にもったいないことだ。
目的地は、静岡県の焼津市にある「笛吹段公園」に定めた。
4年前のninja250に乗っていたときから、ずっと気になっていた場所なんだよね。
簡単な荷造りを済ませ仮眠をとる。
数時間後、目を覚ますと、時計の針は深夜の1時を回っていた。
・・・さあ、いよいよ出発するとしましょうか。
深夜の高速移動
自宅を飛び出してから間もなく、大粒の雨が降ってきた。
すかさずガソリンスタンドに退避する。
ついでに燃料も入れておくとしよう。
タンクに油をトクトクと注ぎながら、
「高速道路のSAで深夜のラーメン食べようかなー」
「いったい、どんな景色が広がっているのだろう??」
と、初めて赴く地への期待と妄想をふくらませる。
まずは、東関東道の成田ICから、首都高へと接続。
北西線を経由して東名、新東名へと分岐する。
駿河湾沼津SAにて一休み。
新東名のSA・PAは施設が新しいのでとっても快適だね。
ちなみに、時間は早朝の4時。
ラーメンのお店は閉まっていたので、アジフライ定食を注文。
駿河湾が間近なので、魚介類は新鮮でめっちゃ旨い!
朝食をすませ歯を磨きninjaに飛び乗る。
ここからは、一気に「笛吹段公園」へと駆けるとしよう。
進行方向の左手には富士市内のネオンが煌めいている。
視線を右にずらすと、頂にうっすらと冠雪がかっている雄大な富士山がそびえていた。
目的にまではあと、約80km。さあ、もう一踏ん張りだ!!
穴場な絶景スポット!!
焼津ICで降り、国道150号線に合流。
GoogleMapを頼りに、高草山方面へと折れる。
しばし、朝焼け間近の峠道を上っていく。
道幅は、車1台が通れるくらい。すれ違いは気をつかう。。。
下界から15分ほど走らせると視界が徐々にひらけてきた。
良さげな場所にninjaを停め、しばし、ボーッと微睡むとしよう。。。
眼下に広がる焼津の町並み。
平面的で高い建造物がないので見晴らしは抜群だ!!
朝方の青く霞がかった情景と薄曇りな天候があわさって、なんとも閑寂な雰囲気がたまらない・・・
東名高速が伸びているので、夜景を撮るなら長時間露光で数枚おさめレタッチ操作で合成させると、かなりインパクトある写真が期待できそうだ。
朝ぼらけを告げる鳥のさえずりが心地良い。
早朝ということもあり訪れる人はまったくいないから、この空間をしばし独り占めするとしよう。。。
至高のコーヒーブレイク!!
峠道の中腹に、ちょっとした休憩スペースがある。
車3台ほど入れる駐車場・簡易トイレ・ベンチなどが用意されていた。
ちなみに、クマの出没が確認されているらしい・・・
念のため、クマ鈴は持っていたほうが無難かもね。
せっかくだし、持参してきたキャンプ道具でコーヒーを沸かしましょう。
今年はキャンプすら行けていないので、せめて「アウトドアな気分」だけでも堪能したいのよ。
おやつは、20年食べ続けている大好物の「食べっこ動物」
最近はいろいろな味があるけど、やっぱりバター味がいちばん旨い。
絶景を望みながら、なんちゃってアウトドアを嗜む。
この楽しみ方、ハマる人はとことんハマるのだ。
ninjaさんにも糖分を補給して、ここまでの疲労を労ってあげよう。。。
上空には薄雲が覆っていて太陽は鳴りを潜めているものの、さいわい、雨が降る心配はなさそうだ。
さあ、ここからはノープラン。どこへ行こうかまったく計画は立てていない。
はて、気ままなそぞろ走りをするとしましょうか。
河原でお昼寝ゴロりん
後ろ髪ひかれつつも笛吹段公園をお暇するとしましょう。
峠道を下り、国道1号線を浜松方面へと進路をきる。
これといって目的地は決めていないので、心のアンテナを頼りに、フラフラと道のまにまに身を任せることにした。
県道58号線へと折れ、信号が少ない快走路をしばしツーリング。
道すがら、ぼくの「穴場スポットセンサー」が反応したので県道から逸れ、名もなき小道へと進入することにした。
道なりに進んでいくと木田川の河原が見えてきた。
どうやら、誰もいないようだ。こんな気持ちい場所なのに、人っ子一人いやしない。
車両が降りられる場所があったので、河原に降りてみることにした。
砂利は踏み固められているので、立ちゴケの心配はなさそうだ。
本日2度目の穴場スポット発見。観光地じゃなくても絶景はそこら中にある。
川べりに流木が転がっていたので、腰をかけお昼寝タイムにするとしよう。
なんてことない景色でさえも心持ちひとつで絶景に様変わりする。
いや、ふだんは満員電車に揺られながら通勤する毎日だから、何気ない風景一つ一つに心が揺さぶられるのかもしれない。。。
通勤電車の車窓からはコンクリートジャングルな無機質な情景だから、こういった自然と直に触れ合える場所を無意識的に求めちゃうんだろうね。。。
数時間ばかしゴロゴロしたので、ちょっと早いけど帰宅するとしましょうか。
なにせ東名高速は、夕刻になるとGO TOトラベルの大渋滞がとんでもなくエグい。
翌日は日常に戻るので、体力温存のため、早めに帰って寝るとするか。
途中に寄ったサービスエリアで炭水化物を摂取して、静岡弾丸ツーリングは幕を閉じるのであった。
今年も残すところあと僅か。
バイク納めは、どこへいくとしようかな?
最後までご覧いただき、ありがとうございました。