
(記事作成2020.11.21更新2021.12.12)
ninja650(2017年式)について、こんなツイートをしました。
Twitterの文字制限で語りきれなかったので、今回は、
「なぜninja650は不人気車両と言われるのか??」
について綴ってまいります。
ninja650が不人気と言われる理由とは??
2020年11月現在、ninja650に乗って3年と6ヶ月。走行距離は4万kmを突破した。
その間、
「ここが惜しい・・・!!」
と気になった部分や、
「新車発表されても、あまり話題にならなかった理由はこれかな。。。」
など、実際に乗っているからこそ気づいた点がいくつかある。
赤裸々に語っていくので、ninja650を検討されている方の一助になれば幸いだ。
器用貧乏である(平凡すぎる)
ninja650は、高速走行・ロングツーリング・町乗り(通勤)などなど、幅広いニーズに答えてくれる優れものだ。
200kgを下回る軽量な車体と165cmのぼくでも立ちゴケの心配がない足つきの良さのおかげで、砂利道や狭路でも臆することなく突っ込んでいけるのも魅力の一つ。

とにかく、だいたいのことは卒なくこなせてしまう。
ただ、この「卒なくこなせる」点が、人によっては飽きやすく物足りないのかもしれない。
もっと言ってしまうと、オールマイティーすぎて刺激が少ないバイクだと思う。

例えるなら、ninja650は与えられた課題を淡々とこなす、くっそマジメで目立たない生徒、といったところか。
陽キャのようにクラスの人気者(250ccフルカウル・リッターバイク)っていうポジションではないし、取り扱いに難儀するヤンキー(旧車)とは正反対な性格をしている。

飛び抜けた才能(性能)はないけれど平均点は叩きだすので、先生(オーナー)からは大きな不満を抱かれることはない。
ただしあまりにも平凡すぎて記憶に残らない・・・という、ちょっと残念な奴だ。。。
指示通りに動いてくれるのはありがたいけど、自己主張がまったくないので、いい意味でも悪い意味でも受け身なバイク・・・それがninja650なのだ。
ここまでのまとめ 其の壱
- 下道・高速・狭路・じゃり道でも、ユーザーの思い通りに操れる
- ただ、オールマイティーすぎるため刺激が少なく、飽きやすい
- とにかく指示通りに動いてくれる従順バイク
個性がない(どのジャンルに位置付けるか難しい)
しょうじき、メーカー(Kawasaki)がどの層をターゲットにしたのかが分からない・・・

速さを求めるなら、ミドルクラスでは
- ZX-6R
- GSX-R600
- CBR-600RR
- R6
などなどが名を連ねるので、ninja650が入りこむ余地はない。
ninja650はスポーティーな外観とは裏腹に、加速力や高速走行(120km以上)での驚嘆や刺激といったものは感じられないので、スポーツバイクに分類はされないと思う。

じゃあ、ツアラーに区分されるかというとそうでもない。
旅バイクのようなフルパニアが可能なツアラー、アドベンチャー系なら、
- Vストローム
- ninja1000
- VFR-800F
- ベルシス650、1000
・・・などの強者が鎮座している。
純正のサイドパニアは用意されているものの15Lという微妙な容量だし、防水性が心もとないのでまったくオススメできない。
まともな積載をしたいならツーリングバックを別途揃える必要があるので、メーカー側は「ツアラー旅バイク」として販売したわけではないように感じてしまう。

辛口に言ってしまえば、自分がどのような乗り方をしたいのかが分析できた人ならninja650は購入候補から外れる思う。
スポーツ・ツアラーに特化したバイクは山ほどあるので、わざわざninja650を選ぶ理由はない。

多少の悪路を走りたいのであれば、車検がない250ccアドベンチャーという選択肢もある。
以上のことから突出した個性をもっていないninja650は、他の車両と比べてしまうとどうしても見劣りしてしまうのが実情なのだ。
ここまでのまとめ 其の弐
- スタイリッシュの外観のわりには、そこまで速くない(体がもっていかれる加速感はない)
- 積載性はライバル車種には遠く及ばない(ツアラーと呼ぶには頼りない)
- 他車種との差別化やインパクトが弱いので、ツアラー・スポーツ系のバイクと比較すると、どうしても見劣りを感じてしまう
ninja650に向いてる人・向いていない人
じゃあ、ぼくはなぜこのバイクを選んだかというと、
- 250ccからステップアップしたい!!
- 外観が好き!! 格好いい!!(このフロントマスクは2017〜2019年式のみです)
- 取り回しが楽・足つき良好で軽量な大型バイク
この3つにドンピシャに当てはまったからだ。
ってか、ninja650を選ぶ人は、だいたいが上記の理由だと思う。

上記の3点に加えて、
- 「速くなくてもOK。まったり走りたい」
- 「低身長でも大型に乗りたい」
- 「他の人と、車両が被りたくない」
と考えている人なら、ninja650という選択は間違っていない。むしろ、かなりオススメだ。
反対に、
- 「大型らしい加速感が欲しい」
- 「積載しても様になる旅バイクに乗りたい」
- 「所有感を満たしたい」
という理由で選ぶと、理想と現実のギャップに驚き、早々に乗り換えてしまう。断言する。

まあ、自分でいうのも恐縮だけれど・・・
3年以上40000km乗っているぼくの本音なので、そこらのバイク評論家よりかは的確に指摘していると思う。
ここまでのまとめ 其の参
- 250ccからステップアップしたい!!
- 大型に乗りたいけど、重いバイクは嫌だ!!
- 下道・高速道路で「そこそこ」速ければ満足!!
- 大型らしさを求めている(所有感があるバイクに乗りたい)
- タンデムツーリングしたい
- ガチの旅バイクを探している
- 体がもっていかれる加速力が欲しい!!
- 高速道路は120km〜巡航をしたい
ninja650についてもっと知りたい方へ
ぼくが3年以上乗って感じたことをまとめています。
- ninja650キャンプツーリング仕様の紹介
- 維持費(交換部品・保険の支払いの目安)について
- 車検費用について
- 不人気な2つの理由
- 燃料計の残量が1メモリでどれくらい走れるか?
- 3つの不満点と改善アイテム
これらの内容を知りたい方は、以下のまとめ記事をご覧ください。

『ninja650まとめ』スペック・評価・インプレ記事7選!!!(本気で語ってます!!)
最後までご覧いただき、ありがとうございました。