(記事作成2021.2.21更新2021.3.30)
2021年2月某日
関東は真冬とは思えないほどのポカポカ陽気が続いている。
日によっては気温が15度まで上がり、ぼくの家の庭にある梅はすでに満開に咲き誇っている状態だ。
こんな気候なら山沿いを避ければ、凍結の心配はまずないだろう。
そういえば、Twitterでフォローさせて頂いている方からの情報だと、河津桜がちょうど見頃を迎えているらしい。
これは行くしかない。
さっそくninjaをツーリング仕様に変身させ、一路、静岡県の伊豆半島へと向かうのであった。
深夜移動
給油してから高速に飛び乗り、まずは東名の海老名SAにて休憩をする。
ちなみに、自宅を出発したのは深夜1時なので、ここまでの道中はほとんど独走状態だ。
フードコートは、中国ウイルスのため夜間休業中。
しかたないので、コンビニのカップ麺で小腹を満たすとしようか。
食べ終わったら再びninjaに跨り、漆黒のハイウェイをヘッドライトで切り裂きながら小田原厚木道路へと分岐する。
小田原西ICで国道135号線へと降り、あとはひたすらに海沿いを南下するだけだ。
気温は5度なので、寒さは全然感じない(ぼくの感覚がバグっている??)
ちょうどよく、道すがらにベンチがあったので仮眠をとることにした。
このまま進むとあまりにも早く着きすぎるので、ちょっとだけ時間調整しようかな。
絶対にしくじれない激坂狭路
国道135号線から逸れて閑静な住宅街を抜けていく。
次第に道はどんどん狭まくなり、しかも落石や小枝が散らばっていて走りづらい・・・
しばらく走らせると右手に駐車場があるが、ここはスルーしてもう少し先に進むとする。
さあいよいよ、ここからが本番だ。
傾斜角度がエグい激坂を上っていくとしよう。
650ccのninjaでも2速で坂を上るのは心許ない。
ギアは基本1速のままだ。急コーナの箇所はクラッチを慎重に使いながら切り抜けていく。
ハンパない坂道だ・・・
左側は急斜面になっているので運転は絶対にしくじれない・・・
この道は、取り回しに難儀するようなバイクでは走りたくない。。。
ちなみに、細野高原は毎年2月に山焼きが行なわれる。
ぼくが訪れたときはちょうど山焼きが終わったタイミングだったので、高原全体が赤茶けていて荒廃とした情景が広がっていた。
(高原内に乗り入れはNGです)
エンジンを唸らせながら、頂上手前の駐車場にやっとこさ着くことができた。
現在時刻はAM7:00
もちろん、こんな早朝に訪れる人なんているわけがない。
予報ではスッキリと快晴になるって言っていたけど、空を見上げるとずっしりと分厚い雲で覆われていた。
まっ、雨が降らないだけでもよしとしよう。
晴れ間を願いながら、いそいそとバーナーを取り出してラーメンを食べることにした。
1人だと時間を気にせず、自分のタイミングで食べることができるので気楽でいいよね。
チーズを噛みながら気長に晴れ間を待てど、太陽はその姿を一向に見せる気配はない。
この場を離れて違う場所に行っても良いんだけど、時間には余裕があるので、あと数時間は粘ってみようかな?
心のままに・・・
2時間ばかし寝て付近を散歩したりご飯を食べるなどしたら、あっという間に12時まで時計の針が進んでいた。
少しずつ青空の兆しが見えてきたけど、東伊豆の上空に漂う雲の旅団が完全に去りいくのは、まだまだ時間がかかりそうだ。
深夜には西日本から雨雲が押し寄せてくるみたいなので、これ以上この場にいても仕方ないかな。
駐車場で待っているninjaさんに跨って、これといった行き先も決めぬまま、とりあえずエンジンをかけてみる。
高台から辺りを見渡してみると、西伊豆方面は晴れ間が期待できそうだ。
さっそく下界に向けて、転げ落ちそうな坂をそろりそろりと降りていこう。
ここからは完全ノープランなツーリング。
スマホは電源を落として地図もしまい、とりあえず心のままに走るとしよう。
細野高原を後にして国道135号線に復帰する。
まともな舗装路に安堵し海沿いをまったり流していると、ようやく待ちに待った青空が広がるようになってきた。
曇天から快晴に天気が好転するだけで心を躍らせてしまうのは、バイク乗りあるある・・・かな。。。
国道から逸れて小道に入り込むと、菜の花が群生している川沿いに河津桜が満開に咲き誇っていた。
市街地には有名な桜並木があるけれど、ぼくは無名な場所にあるなんてことない情景のほうが好きである。
中国ウイルス関係なく人混みは苦手なので、バイクを1人で走らせると、ひっそり落ち着いた風景を無意識的に求めてしまうのだ。。。
自分だけの絶景スポットを見つけるのもツーリングの醍醐味の一つ。
車じゃ躊躇してしまう道でも、バイクだと冒険感覚でズンズン進んでいけるのが最高におもしろい。
誰もいない林道に入っていったり波止場で昼寝したり、時間を気にせず存分にツーリングを満喫できた。
伊豆半島の海岸線はアップダウンの高低差が気持ちよく、絶壁に沿うような道なので走っていて楽しい。
山中に入っていくと右へ左へ体重移動が忙しない峠道もあるので、バイク乗りだと歓喜するようなスポットが随所に散らばっている。
ただ、あまり速度を出しすぎるとせっかくの絶景に気付かなくなるので注意を・・・
さて、十分に満喫したからそろそろお暇するとしようか。
そして、西伊豆の夕景と黄金に輝く駿河湾を尻目に、まったりと自宅へと向かうのであった。
2021年初の関東圏外ツーリング、最後までご覧いただきありがとうございました。
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