(記事作成2022.7.21.更新2022.7.21)
カメラを始めてまもない頃のぼくは
- キレイな写真を撮らなければならない
- メッセージ性がある写真を撮らなければならない
などの固定観念があったけど、写真に対する考え方が変わったのには「あるきっかけ」があったからだ。
その「あるきっかけ」で完全に吹っ切れたので、この場をお借りしてガッツリ語っていこうと思う。
映える写真を撮らなくなったぼくの過程と理由
技術的なことはいっさい語らない(語れない)
ただただ『映える写真なんて目指さなくていい』ということを綴らせていただきます。
森山大道の写真に衝撃を受ける
森山大道氏の写真がきっかけで、ぼくが今まで抱いていた写真観は一掃された。
被写体がボケてブレていて写真全体がザラザラと荒れていても「写真」と呼ばれることに、ただただ唖然としたと同時に、
- こんな力強い写真、初めて見た!!!!
- 写真って、無機物も撮って良いのか!!!(失礼千万で申し訳ございません)
と、いたく感銘を受けた。
このときの頭を殴られたような強い衝撃は今でも鮮明に覚えている・・・
それからしばらくは森山大道氏に憧れてコントラスト・ISO高くザラザラした写真を真似て撮るようになった。
セオリーを無視して心のままに
森山大道氏の写真を見てから街でスナップ写真を撮るのが日課になる。
SNSにあふれているキラキラした写真ではなく、どこか寂しくて孤独が渦まく光景を好んで、毎日の通勤時にも時間が許す限り撮りまくっていた。
いつの間にか
- 上手いと言われたい
- SNSのような美しい写真を撮りたい
という欲望には興味がなくなり、構図や色味を置き去りにして、心が惹かれたものを納得いくまで撮るのがとても楽しかった。
写真って、こんなに自由で良いのか!!!
モノ・植物、動物などなど、ジャンルを選ばず「おっ!?」と思ったものにはカメラを向ける。
(さすがに道行く人を正面から写すのは気が引けたので、ヒトを撮るときは身内のみにしたけどね。。。)
写真本やネットで諭される
- ストーリーが伝わるようにする
- 見る人の気持ちを考える
- 構図を意識してリズムを感じさせる
などの小難しいことは吹っ飛ばし、目の前にある最高の被写体を納得いくまで自由に撮っていた。
『写真=キレイに撮らなくてはいけない』という固定観念がなくなったとたん、どんどん写真が楽しくなったと思う。
そこから
『自分が心を惹かれたものを自由に撮り、納得いくまで被写体と向き合う』
という自分なりの撮り方が確立した。
まずは自分が精一杯に楽しむ
趣味としてカメラをやるのなら、まずは自分が目一杯に伸び伸びと楽しむ。これが大前提だ。
一般的に言われている「映える写真」「良い写真」を目指すのもいいけれど、それに迎合しすぎると途端につまらなくなってしまう。
写真に正解はない
構図・露出が100点満点の非の打ちどころがない、誰もが認める写真を目指したいのであれば別だけど、趣味ならばもっと気楽にゆるくやればいいと思う。
まずは撮らなきゃ始まらないので、ハナっから「これは写真にならないな・・・」って格好つけるのはやめるべきだ。
撮り方なんて人それぞれで良いし、使うカメラはゴツい一眼じゃなくてもスマホで要足りることもある。
コンプライアンスや節度ある行動をしてさえいれば
『写真は〇〇じゃなきゃいけない』
というプライドや固定観念なんて、今すぐブッ飛ばしてしまおう。
好きなことを好きなだけ撮る喜び
今ではキラキラしたものを撮ろうとか、上手い写真を目指そうとかはもう思わなくなった。
万人に褒められるウケが良いものより、自分の興味あるものだけをガッツリ撮ることのほうが性に合っているし何より楽しい。
風景・スナップ・人物(家族のみ)を撮るけど、そのなかでもお気に入りのテーマ2つを紹介させていただく。
『孤独』
街中に落ちている遺失物やゴミを撮っている。
路上にポツンと独りで佇んでいる姿に惹かれ
「なんで君はここにいるの?」
という感情や疑問がわきあがったのがきっかけだ。
隠れんぼをしているように
ぼく「あ、見つけた!!」
遺失物「・・・あぁ」
と、心のなかでやりとりをしている。
まだまだ枚数が少ないので、一生をかけて撮り続けていこうと思う。
(ちなみに友人に見せたら笑ってくれる人もいるし、「はぁ?」という呆れた反応も多々ある)
『その先へ・・・』
旅行中に見た「道路の風景」に魅せられ撮りはじめた。
道には、旅情観や切なさが感じられたので、ドライブやツーリングに行ったさいに心惹かれたものを集めている。
この先の風景はどうなっているのか・・・という高揚感のまま夢中で写真を撮っていた。
他人からすれば変哲ない舗装路かもしれないが、ぼくにとっては最高の被写体だ。
乗り物で走ることが大好きなので、道も一生にわたって撮り続けるだろうな。
でも、枚数がまだまだなので地道にやります。。。。
「遺失物」や「道」でも、自分が納得いくまで撮ったら写真なる。
日常にたくさん被写体ネタは転がっているので、ぜひ、心惹かれるものと出会い撮りまくってはいかがだろうか。
まとめ
今回のことをまとめると、
- 森山大道氏の強烈な世界観に衝撃を受け、写真に対する姿勢を見つめ直す
- 写真は自由で良い。理屈よりも行動を!!
- コンプライアンスを意識すれば、基本何を撮っても良い
- 上手い写真・キレイな写真なんて目指さす必要なし
- 自分の心に従って納得いくまで撮る
という具合か。
この時代は情報がありすぎて何を信じて良いかわからなくなるけど、写真は自分に素直になって楽しんだもの勝ちだと思う。
どういった写真を撮るかは自由なので、ぜひ、ライフワークとして継続させていきましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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