
(記事作成2023.1.31更新2023.1.31)
- トラック業界に転職したいけれど、どうやって選べばいいか分からない・・・
- どんな会社が良いのだろう・・・??
- みんな、何を基準に会社を選んでいるのだろう??
このような疑問にお答えします。
運送会社を選ぶうえで、ぼくが絶対に押さえておきたかった5つのポイントを紹介します。
目次欄より気になる項目からどうぞ。
運送会社を選ぶさいに絶対に譲れなかった5つのポイント
超大手がホワイト企業とは限らず、反対に、中小零細の会社だからブラックとはいえないトラック業界。
正直、入社してからじゃないと分からないことが多いが、どうせなら比較的マシな会社に入りたい。
自分の中で絶対に妥協できないポイントは人それぞれだが、ぼくが譲れなかったポイントは以下の5つだ。
下請けではなく元請け。企業と直接取引しているか??
トラックに限らずだが二次請け・三次請け・・・・と流れるにつれて、中抜きされ待遇はどんどん悪くなる。
極端だが、もともと100万円の配送料だったものが多重下請けの過程により、4次請けになるとそれが60万円以下にまで下がってしまう・・・なんてこともある。
大手と仕事量は同じなのに、もらえる給料が少ない・高速を使う余裕がないので下道を走らざるを得ないなどの過酷な労働環境になってしまう。これは最悪だ。
荷主と直接契約している元請け一択
元請けの運送会社を選ぶようにした。
たとえば、会社のホームページの『主な取引先』に、
など、企業と直接契約をしている運送会社はくまなくチェックした。
反対に、取引先が
などの運送会社が記載されている場合、その会社は二次請け・三次請け以下のケースが多いので転職候補からは外していた。
取引先がヤマト・日通などの超大手ならまだしも、聞いたことない運送会社と契約している場合は、入社はちょっと躊躇してしまう・・・
面接時もどこの企業と取引しているかは入念に確認すること。とりあえず入社すれば良いやと軽く考えないほうが良いだろう。
手積み手降ろしがないか?
とてもじゃないけれど、ぼくは絶対にやりたくない。
最初の1週間なら我慢できるだろうけど、それを何十年も続けるとなると、とてもじゃないがやっていられない・・・
3〜4時間も積込にかかってそこからまた運転・・・とんでもなく過酷なのは想像に難くない。
よく
「慣れちゃえば平気だよー。むしろ良い運動になる!!」
とか言う人いるけれど、さすがにそんな根性はない。。。
最悪なのは手積みしているから給料が跳ね上がるわけでもないこと。
手当が出るとはいえ微々たるもの。労働の対価としてはちょっと厳しいと思う。
そういうことから、手積みが多い青果・水産系・雑貨物を運ぶ運送会社は候補から外した。
手積み仕事より、カゴ台車・フォークリフトでの積み込み・タンクローリー・重機・鉄骨などを運ぶ会社のほうが身体の負担は軽いので、ぼくはそちらを選ぶことにした。
人間が本当に必要なものを運んでいるか??
生活する上において絶対に欠かせないものは何かを考えた。
物流が滞ると社会が混乱するのは言うまでもないが、その中でもとくに、
- 高圧ガス(液化アルゴン・アセチレン・炭酸ガス・窒素など)
- ガソリン、灯油、軽油
- 化学薬品(ケミカル)
- アルコール
- 食用油・コーンスターチ・小麦粉・牛乳・チョコレート・液糖
- 塩素、苛性ソーダ
- 食品(スーパーに陳列しているもの)
- 産業廃棄物(汚泥など)
は、社会インフラを支える必要不可欠なので、これらを運ぶ運送会社は人間が存在しているうちはまず無くならないだろう。
タンクローリーは比較的安定している
上の1〜6は、主に液体(一部、粉物も)を運ぶタンクローリーだ。
運ぶものにもよるが、大型免許の他に牽引・危険物取扱者・高圧ガス移動監視などの資格も必要になる場合がある。
工場・火力発電所や食品加工場など、誰もが聞いたことがある超大手企業の元請けとなれば、一般貨物と比べれば待遇にはかなり恵まれている。
ぼくはこの中から「食用油」を大手企業の元請けの運送会社にアプローチをかけたが、あまりにも優良企業すぎて人員は足りているそうな。。。
(そこの会社は隔週土日休みで年収で560万はいくらしい)
アルコール専門の運送会社も人員は足りているとのことで門前払い。
優良企業はまったく辞める人がいないので、求人募集をすることはまずないのだ・・・
タンクローリーは力作業がなく、休日も満足に取れる会社が多いのでとても働きやすいと思う。
ただし、指定された場所以外に荷物を降ろし(コンタミ)たら、本当に笑えない事態になるのでそこだけは注意だ・・・
未経験でトラック運転手に転職するなら持っていて損はない資格5選!!
ガソリンのタンクローリーは将来は大丈夫??
脱炭素で完全EV化なんて欺瞞・偽善甚だしいのだが、正直、ガソリン車がこれからどうなるかは分からない。
(そもそも石油が枯渇するなんてまず有り得ないこと)
それよりも、車を必要としない若者が増えているこのご時世なので、ガソリンスタンドがあちらこちらで潰れている・・・
しかも、牽引免許・危険物4類の資格を持っていても給料が30万前後(40万に届く人は少ない)なので、正直わりに合わないと思う。
ボーナスで数十万円もらえる会社もあるが、危険物を積んで牽引という高度な運転技術を要するのに、さすがにちょっと安すぎると個人的には感じている。
https://www.youtube.com/watch?v=-4j6dZrfPk4&list=PLGc3azLoP1mPLfuQs61-n2yEAOVpfjzhZ&index=1
ガソリン車が完全に0になるのは現実的でないとしても、ぼくはガソリンローリーの仕事は情勢を鑑みて見送ることにした。
食品関連も需要が途切れることはない
人間は食事をしないと死んでしまうので、肉・魚・卵・青果・牛乳・冷凍食品を運んでいるトラックもこの先も無くなることはないと思う。
ただ、青果や魚などの市場関係は出入りが複雑且つ手積み作業が多いので体力がかなり必要だ。
(精肉・冷凍食品も手積みがある)
その点、牛乳はタンクローリーで運んだりスーパーのルート配送はカゴ台車なので、体の負担は最低限に留められる。
ちなみに、ぼくもこれ関連の会社を選んだ。
もう少し仕事に慣れたら、この辺りも体験談として紹介していこうと思う。
1日体験入社ができるか??
実際に働いている社員の生の声を聞くことができるし、大まかな1日の流れを知ることができるので、入社体験ができるのなら是非お願いするべきだ。
自分に合った会社かどうかなんて、求人情報や面接だけで把握するのはまず無理。
それに、未経験なら尚更
「どんな仕事をするのだろう・・・??」
と不安になると思う。
そういった時に、入社前に1日お試しで仕事の雰囲気や社風を感じるのはとても有意義なことだろう。
何もやましいことがなければ堂々と労働環境をさらけ出すことができるはず。体験入社を渋るような会社はちょっと怪しいので、入社を検討するうえで重要な指標のひとつになると思う。
ちょこっと捕捉 危険物を工場に運ぶ運送会社は体験入社を断るところも多い。
資格を持っていないと工場の敷地すら入ることができない、という会社もたくさんある。
くれぐれも『体験入社できない=ブラック企業』と安直に決めつけないようにしよう。
家から職場までが近いか??(通勤距離が短いか??)
よほど待遇がいいなら通勤に多少時間がかかっても構わないが、基本的には職場までの距離は近ければ近いほど良い。
(毎月50万以上・年間休日120日・完全週休2日という運送会社はまずない)
毎日何時間もトラックを運転するのに、通勤でも渋滞にハマり帰宅時間が遅くなるなんてとてももったいないことだ。
ちなみにぼくは、自宅から15分圏内のところに決めました。
最後に
今回紹介したポイントを押さえている会社は確実に超絶ホワイト・・・という保証はない。
自分に合う会社を星の数ほどある運送会社から選ぶのは至難なので、とにかく色々な人から情報を集め行動していくしかないと思う。
転職する際は、妥協する部分と絶対に曲げられない条件や待遇とどう折り合いをつけるか、個々で考える必要があるだろう。
ぜひ数多の情報を収集し、後悔が少ない転職活動をしていただきたい。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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