(記事作成2021.5.24更新2023.1.31)
- 動物実験の給料ってどれくらいなのだろう??
- 休みは取りやすいのかな??
こんな疑問にお答えします。
興味ある方は、ちょっと覗いてみてください。。。
動物実験のお仕事の給料は??
これから紹介するのは、あくまでもぼくの体験談。
会社規模・残業時間・勤務地・年齢によって給料は変わってくるので、参考程度に見ていってください。
給料公開
給与明細は以下の通り。
動物系の専門学校を卒業した29歳の給料である。
もっと詳しく書くと、
- 残業時間、ゼロ
- 月に1回ほど休日出勤(3時間)
- 諸々の手当て(4万円)
- 基本給は約200000円
- クソ田舎に住んでいます。。。
年収にすると、だいたい360万円くらいかな。
専門学校卒業程度だと20代で300万円台・30代で400万円台が精々だろう。。。
学生時代の努力差はハンパじゃない
大手の研究員は難関大学を院卒の超エリート。
海外留学をしてきた人もたくさんいたし研究論文もすべて英語。
レベルが段違いだった・・・
一流の大学を卒業して大手製薬企業に就職した人は30代で年収600万。
年齢を重ねそれなりの役職につくと、1000万円は余裕で超えていた。
専門卒業・Fラン卒だと、大手と依受託契約を結んでいる中小企業に入社するのが一般的。
こちらは、輝かしい学歴やずば抜けた英語力がなくても働くことはできる。
しかし、給料は50代で500万あれば良いほうではないだろうか。
(500万円以上は、同業他社でも聞いたことがない)
『学生時代に遊び呆けていた人』と『将来のために必死で勉強してきた人』の差を大人になってから縮めるのは容易なことではない・・・
ボーナスは??
ぼくがいた会社は、3ヶ月分支給された。
夏は、基本給の1ヶ月分。
冬に2ヶ月分なので、ボーナスは年に60万円くらいだね。
これの他に、業績に応じて臨時ボーナス(数万円〜10万円くらい)が支給されるときも稀にあった。
補足!!
研究機関・製薬大手・大学などが主なクライアント。
契約先が比較的安定している企業ばかりなので、仕事が途切れることはまずないと思われる。
「コロナ禍」で業績が芳しくない企業が大半だが、この業界は給料の変動も一切なかったし、不況の煽りも大きくは受けなかった。
(ただし、世間が好景気になっても給料アップは期待できません)
昇給はどれくらい??
昇給額はだいたい、5000〜6000円だった。
21歳入社時の年収は290万円くらい。それから29歳現在で、おおよそ年収360万円。
(50代の管理職の上司は、年収500万円(手取り30万前後)と仰っていました)
これはぼくの例なので、あくまでも参考程度にお願いしたい。
休みは??
労働環境・有給取得は、他業種から比べるとかなり優遇されていると感じる。
ぼくの場合は、土日祝日・大型連休は、カレンダー通りに休みだった。
(ただし、部署によっては休日出勤あり)
急な仕事が入ることもなかったので、年間の予定も立てやすく、友人や家族・プライベートの時間は周りと比べてかなり充実していたと思う。
有給は取りやすい??
ぼくの場合は動物と施設の管理業務だったので、休暇取得に関しては他の部署よりかなり恵まれていた。
1週間休んでバイクツーリングに出かけたり、長いものだと2週間休んで北海道1周したこともある。
仕事中心の生活を送るより、プライベートや家族団らんに重きを置いている人が多かった。
浮世離れしていた・・・
とにかく、過労死・長時間労働とは無縁の世界だった。
周りからは、
- 残業なしとか、そんな会社あるの・・・?
- なんでそんなに休めるの・・・?
ってくらい、労働環境に関してはドン引きされることもしばしば(良い意味で)
ただし、入社する会社・配属される部署・チームの雰囲気・事業所の規模によって労働環境は大きく異なるので、期待しすぎるのは御法度である。。。
(動物実験業界に限らず、営業職はキツイみたいだね。。。)
転勤はあるの??
こればかりは会社によりけりだ。
全国に事業所があるところだと、場合によっては転勤することもある。
(レアケースだけど引越しを伴う単身赴任もあり得る)
また、部署移動(飼育担当→検査担当)などの人員配置替えなどもあった。
『動物実験 会社』などで調べればいろいろな会社が出てくるので、興味あるかたは覗いてみてはいかがだろうか。
残業は??
9年間勤めて、3時間くらいしかなかったと思う。
定時になったら速攻で帰る人がほとんどで、ダラダラ会社に居残るような社員はいなかった。
動物の飼育に関しては1日の仕事内容はあらかじめ決まっているので、就業時間内に終わることがほとんどだ。
補足!! 飼育の業務は同じことの繰り返しだ。
1年間365日、業務内容が大きく変化することはほとんどない。
常に同じ条件下で実験しないとデータにバラツキが生じてしまうので、使用するエサ・室内の温度・清掃頻度などは常に一定だ。
まあ、変化を求める人だと性格的に耐えられないと思う。
手当てはつくの??
会社によって支給額はまちまちだが、ぼくの場合は
- 交通費全額支給(例外あり)
- 家族手当(数千円)
- 世帯主には住宅手当支給(10000円)
- 資格手当て(数千円)
- 食事手当て(数千円)
- 役職手当て(数千円)
って感じ。
資格手当ては、
2級だと3000〜5000円
1級だと5000〜10000円くらいの範囲で支給する会社がほとんどだ。
『動物のお仕事』2級技術者の難易度と勉強方法を紹介します(ひたすら暗記です)
最後に
業界の体験談がもっと見たいかたは、以下の記事にまとめてあります。
『まとめ』動物実験の仕事に関する体験談を綴った5つの記事を紹介します
動物関係のお仕事はいろいろあるけれど、業界内において動物実験の待遇は比較的マシなほうだと思う。
最後までご覧いただきありがとうございました。