そぞろ歩きな日々

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『動物業界』あまり知られていない特殊なお仕事とは??

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(記事作成2021.5.20更新2021.5.24)

「動物を扱うお仕事」で思い浮かべるのは、

  • 動物園・水族館・牧場の飼育員さん
  • ペットショップの店員さん
  • 動物病院のスタッフさん

とかではないだろうか??

 

こういった職種は認知度もあり、日頃からお世話になっている人も多いと思う。

 

では「動物実験技術者」についてはイメージできるだろか。

これも動物を取り扱う仕事なのだが、おそらく世間ではあまり知られていないであろう。

 

ぼくが9年間働いた動物実験のお仕事について、ほんの少しだけ紹介しますので、興味ある方はどうぞご覧ください。

 動物実験とは??

市場に出回っているものは病院で処方される薬をはじめ、

  • お風呂で使うシャンプー・ボディソープ・トリートメント
  • 食器を洗う洗剤
  • 食品添加物・防腐剤・香料。。。。

など、生きていく上で必要なほとんどのものには、動物実験が行われている。

 

では、なぜ動物を使ってまで実験をする必要があるのだろうか?

主な理由、大義は2つある。

 

安全かどうかを確認するため

いちばんの理由は、使用者(消費者)の安全を担保するためだ。

 

新しい薬を作るときは、

  • 健康に害はないか??
  • 副作用は??
  • 性別、年齢によって違いは生じるか??
  • 効果は??

などを、10年以上かけて上市しても大丈夫かを、何度も何度もくり返し研究している。

 

薬に限ったことではないが、食料品・化粧品・日用品(洗剤類)など、人の肌に触れるものは動物実験で安全性を確認する作業を経ているのだ。

 

動物実験はぼくたちの生活と密接しており、知らず知らずに多大な恩恵を尊い命と引き換えに享受しているのである。

 

科学技術の振興のため

現代においても治療法が確立されていない難病がある。

たとえば「魚鱗癬」「筋ジストロフィー」といった病気は、根治療法はまだ見つかっていない。

 

また「認知症」のような、症状の進行を抑えたり緩和させる薬はあるものの、完全に克服するような特効薬はないものもたくさんある。

 

動物実験の研究は、このような解明されていない医療の一縷の光になり得るのだ。

 

科学的な手段を駆使して医療を発展させ、1日でも早く患者さんのもとに希望を届けたい・・・

実験に携わる人たちは強い信念を抱き、毎日研究を重ねている。

 

 

 仕事内容は??

担う作業は多岐にわたるが、主な大きな作業は2つある。

 

 動物の飼育管理

動物の生死確認や、どんな状態(活発??ぐったりしてる??)かを記録したりする。

 

ケージの交換・体重測定・エサ、水の管理など、実験に供する動物が常にベストな状態を維持できるように努めていた。

 

研究施設のメンテナンスや書類・データ管理、メールのやりとりなどもあったが、作業のほとんどは動物と接する業務がメインとなる。

 

ちょこっと補足!!基本的には、作業は1人でこなすことになる。

 

たまに複数人で協力することもあるが、1日の大半は1人で黙々と仕事していた。

責任は重くのしかかるが、慣れてしまえば仕事の段取りを自由に決めることができた。

 

 

実験業務

ご想像のとおり、動物に薬液を投与する作業がメインとなる。

 

投与する時間・薬液の量はあらかじめ厳密に決められており、作業手順に沿って慎重かつ正確に業務をこなしていく。

 

細かい動作が多いので、繊細で手先が器用な人じゃないとなかなか務まらないと思う。。。

 

会社によっては飼育管理と兼任したり、実験メインの専属の部署があるところがある。

ちなみに、こちらは複数人のチームで動くことが多い。

 

 

 どんな動物を使うの??

実験に供される動物のおよそ70%がマウス・ラットといった小動物だ。

人間の遺伝子構造と似ており、しかも、小型で扱いやすいので実験をする上で欠かせない動物である。

 

他には、サル(カニクイザル等)ブタ・ウサギなど、魚だとゼブラフィッシュなどが用いられる。

 

動物はどこから買うの??

実験動物用の繁殖施設があるので、そこから順次仕入れていた。

(特殊な疾患を持った動物は1匹数万円くらいかな)

 

遺伝子情報がしっかり把握することができ、菌に犯されていないクリーンな状態の動物のみを実験に使うことになっている。

 

自然界にいる動物や、そこらのペットショップから買うことは有り得ないし、そんなデタラメな施設は少なくとも日本には存在しないと思う。

 

もし、動物を逃してしまったら・・・

遺伝子組み換え動物を誤って自然界に放ってしまうと、生態系が大きく崩れる恐れがあり、取り返しがつかないことになる

 

そうならないために、実験施設は扉が何重にもなって厳重に管理されており、作業者一人一人が自覚を持って行動する必要がある。

 

もし逃してしまったら国(厚生労働省)が動く事態になってしまうので、笑えないくらいヤバい・・・

 

 

どうやって入社するの?? 

動物の専門学校か実験・バイオ専攻の大学から入社する人が大半だ。

 

たまーに、同業他社から転職してこられる人がいるが、ほとんどは新卒で採用されることが多いと思う。

 

未経験率は??転職してくる人は多い??

まず、この業界を知らない人がほとんどなので、転職候補としてまず上がることはない。

 

でも、奥さんがパートで入社したり友人を紹介するなどの例もあるので、未経験でも肌に合えば問題なく仕事に就くことができるだろう。

 

会社によっては年齢不問で未経験でもOKなところもあるので、興味ある方は求人情報をチェックしてみてはいかがだろうか。

(転職サイトで「動物実験 会社」で検索すれば意外と出てくる)

 

 

待遇や必要な資格は??

資格についてはこちらにまとめました。

 

そして、気になるお金の話し。。。

ただ、あくまでもぼくの事例なので参考程度にお願いします。。。

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。