(記事作成2021.1.9更新2021.1.11)
前回は、姉ヶ崎オートキャンプ場で満点の星空に見惚れたところで区切りました。
これより第4部のたび日記です。
どうぞ(・∀・)/
困惑モーニング
「クァっあぁ!!!」
爪先に激痛がズドンと雷のごとく落ちたせいで、夢の世界から一気に引きずり下ろされる。
どうやら、寝相が悪すぎたせいで、テント内に入れていたトップケースの角に足の小指をぶつけてしまったようだ・・・
とんでもない痛さだったので野生動物、もしくは、顎が発達したヤバイ虫に齧られたかと思った。。。
ハプニングはまだ続く。
朝ラー(朝にラーメン食べること)しているときに、熱々のコッヘルを、不注意でテントに落としてしまった。
立て続けにやらかしてしまった。
駐車場に止めているninjaさんも、オーナーの無能っぷりに「やれやれ」と呆れ顔だ。
明日もキャンプをする予定なので、テントに穴が開きっぱなしの状態なのはさすがに格好悪い。
いろいろ考えた結果、盛岡市にあるmont-bellのショップに、ツーリングがてら向かうことにした。
極楽散歩
時間はたっぷりあるので、地図を開き近くの観光スポットを探してみる。
すると「浄土ヶ浜」がほど近い距離にあったので、さっそく立ち寄ってみることにしよう。
大型ダンプの往来がひっきりなしの国道45号線を南下する。
宮古市内でちょっとした通勤渋滞にハマるも、無事に目的地に到着した。
浄土ヶ浜は、三陸の有名観光スポットの一つだ。
快水浴場100選にも名を連ねており、夏には多くの観光客で賑わう。
御空色に染められた秋空と、海岸に敷き詰められた小判状の白い石とのコントラストが美しい。
極楽浄土のような情景に、朝のハプニングなんてすっかり忘れてしまった。
ひとしきり写真を撮って散歩して、レストハウスでお土産を買ったので満足満足。
さあ、そろそろ次なる場所へ走りだすとしましょうか。
バイク旅で発見!お土産にご当地ステッカー!「東日本編」
単車地蔵で安全祈願
極楽な海岸にサヨナラして、盛岡市内のmont-bellで穴塞ぎのパッチシートを購入。
盛岡といったら盛岡冷麺が有名だけど、朝に麺をすすったばかりなので、ガッツリ炭水化物な気分じゃない。
むしろ、もっとninjaでブラブラ気ままに走りたい。
タンクバックから地図を引っ張りだし、どこかいい場所はないかと探してみる。
そして、盛岡市内を一望できる「岩山展望台」というスポットが気になったので、さっそく行ってみることにしよう。
「岩山展望台」は標高340.5mほどの小高い丘。盛岡市内を一望できる、知る人ぞ知る絶景スポットだ。
薄雲に覆われているので分かりにくいけど、遠くには岩手山や八幡平などの名山が聳えている。
予想外だったのが、なんとバイク乗りに嬉しい「単車地蔵」が休憩場所の一角に鎮座していた。
売店のオーナーさんがバイク好きなので、このような交通安全ステッカーも置いていた。
行き当たりばったりなツーリングは、ほんっと楽しい。
気の向くままに・・・時間が許す限り自由に走ると、思いがけないサプライズに遭遇することがあるからね。
テントに穴が開いてなければこのような絶景に出会うことはなかったので、
まさに・・・災い転じて福となす、かな??
バイク、全然走ってねーなー
そういえばこの2日間、バイクと全然すれ違っていない。
天気は抜群に良いのに、ぼく以外、バイクで走っている人は皆無だ。
東北地方のライダーは、10月にはバイクを冬眠させるのかしら・・・?
さてさて、「岩山展望台」の絶景を堪能したので、そろそろ我が家(キャンプ場)に戻るとしようか。
時間はまだ早いけれど、テントでまったりお酒を飲みながら、ゴロゴロするのも悪くないだろう。
国道455号線を一路、東へと進む。
道すがらの長閑な田園風景を、パシャパシャ写真におさめつつ、信号がまったくない快走路をninjaが颯爽と駆けてゆく。
途中「早坂高原」という看板が気になったので、ちょっくら寄っていくとしよう。なにせ、時間はたっぷりあるからね。
国道から逸れ、森のトンネルをくぐり、車が1台なんとか通れる小道を抜けると・・・
眼前がパッと開け、そこには解放感ある情景が広がっていた。
見渡す限りの大草原には、10頭ほどの牛が放牧されている。
牛たちはバイクのエンジン音を気にすることはなく、我関せずといった様子で、モグモグと草を夢中で食んでいた。
こんなにも牧歌的で心地よい場所なのに、ぼく以外に訪れる人はだーれもいない。
「早坂高原」はあまり知られていないのかな?
電柱や鉄塔などの視界を遮る人工物がないので、写真を撮るのがすこぶるに楽しい。
つい2時間前までは
「キャンプ場で昼酒するんだ!!!」
なんて豪語していたけど、そんなこともすっかり忘れ、シャッターボタンを絶え間なく押しまくった。
なんとなく惹かれて偶然に訪れた場所だからこそ、感動と興奮はひとしおだ。そして、この瞬間は心の思い出として深く刻まれることだろう。
ガチガチに計画を立てるのも良いけれど、事前情報なしに心のアンテナを頼りに走るのがバイク旅の真髄だと「早坂高原」を訪れて改めて思った。
キャンプ場に戻り、サクッと晩飯を作るとしよう。
献立は、冷凍チャーハン&小籠包&サラダという中華なラインナップ。
グビッと酒をひっかけたので、早々にシュラフに包まれ夢の中へ突入。。。
あぁ、あいも変わらず今日もとっても幸せでした。。。
第4部、最後までご覧いただきありがとうございました。