
(2019.9.22更新)
「初心者は、ドーム型の自立式テントが良い!!」
「選ぶなら、ダブルウォール一択!!」
などの初めて耳にする専門用語だけ聞いても、まったくイメージがつきませんよね。。。
(ドーム型?自立式? なにそれ?って感じ)
そこで今回は、
- キャンプツーリングでは、どんなテントが使われているのか?
- ドーム型?自立式テント?シングルウォール、ってなに?
- テントごとの特徴は?
などを、1つの記事にまとめてみました。。。
ちょっと長いですが、目次欄より気になるところからどうぞ(・∀・)/
テントの種類や特徴を知ることで、
「このテントは自分に合いそうだな」
と、テント選びの幅が広がりますよ。
最初は難しいかもしれませんが、1つずつみていきましょう!!
どんなテントがあるの?
キャンプツーリングで使われるテントは、
- ドーム型テント
- ワンポールテント
- ワンタッチテント
と、大まかに分けて3つあります。
ドーム型テント
「テント」といったら、この形を思い浮かべる方も多いのでは?

『ドーム型テント』は、初心者〜ベテランさんまで幅広く使われているテントです。
テントを貸し出ししているキャンプ場でも、だいたい この『ドーム型』が使われています。
- 比較的、風に強い
- テント設営に迷わない。人を選ばず、誰にでも設営可能
- 他人と被る(使っている人が多い)
- 天井部分の高さが乏しく、人によっては狭く感じるかも
ワンポールテント (モノポール・ティピー)
きれいな円錐の形をしているワンポールテント 。

1本の棒(ポール)を支柱にして、テントを引っ張る「張力」を利用して設営する、ちょっと変わったテントです。

- 見た目がオシャレ、格好いい
- 予想以上に設営が簡単
- 風に強い
- ものによっては、薪ストーブを設置できる
- 天井が高く、寝たときに圧迫感が少ない
- 地面にテントを固定できなければ、設営不可能
- 設営場所が限定される(日本一周などには向かない)
- かさ張る
ワンタッチテント
まるで、折りたたみ傘のようにパッと開き、設営の手間がまったくない代物。
テントの形は、上で紹介した「ドーム型」とほぼ変わりません。
- キャンプ場で、設営に時間をかけたくない人なら最適
- 最短で40秒くらいで設置できるものもある(驚愕)
- かさ張る。自転車や、小排気量のバイクだと積載に不安。。。
- 通常のテントより重い
- フレームとテントの生地が一体化している(壊れたら自分で修理が難しい)
番外編:A型テント(Aフレーム型)
mont-bellの「ムーンライト」がこれにあたります。

フレームの形が「A」のようになっていて、テント本体をフックで引っ掛けるだけの簡単構造です。

- 収納がコンパクト
- かさばらないので、自転車・徒歩旅にもOK
- ファミリー用は、本当にオシャレで憧れます
上記の他にも、「ツールームテント」「ロッジ型テント」「パップテント」などありますが、バイク旅ではほぼ使わないので省略します。
自立? 非自立? なんですかそれ?
ここでは、「テントの立ち上げの形態」について紹介していきますね。
自立式
テントの骨組みとなるポールを、テントに通す(吊るす)ことによって「自立」させるテント。

いわゆる、ドーム型のテントがこれになりますね。
ペグでテントを固定しなくても設営が可能なので、張る場所選びに困りません。
初心者や、設営に不安がある人は、「自立式」のテントを選べば間違いないでしょう。
非自立式
ペグや張り網がないと立ち上がらないテント。
ワンポールテントがこの、非自立式です。
あらかじめテント本体をペグで固定して・・・

1本のポールを支柱にして立ち上げます。

テント本体が、しっかりと地面についていないとポールが立てられないので、設営場所は限られます。
つまり、ペグが使えない・地面に刺さらない場所だと 、設営できません。

地面が固すぎてペグが打てない、反対に、地面が柔らかすぎてペグがすっぽ抜ける場所だと、終わりますw
ある程度のキャンプ経験を積んだら、購入を検討してもいいでしょう。
スリーブ式? 吊り下げ式? なにが違うの?
テントの骨組となるポールの差し込み方にも、それぞれ名称があります。
スリーブ式
スリーブは、ポールを通すための筒状の部分のこと。

スリーブにポールを差し込み、張力を利用してテントを立ち上げる方法です。

長年使っていると、スリーブがポールと擦れて痛むことがあるそうですが、ふつうの人ならそこまで心配しなくてもいいです。
吊り下げ式
テント本体にフックがついていて、ポールにフックを引っかける方法。

体感的には、吊り下げ式のほうが楽チンでしたね。

ただ、どちらも手順は難しくはないので、テントを選ぶさいはそこまで悩まなくてもOK。
こういう方法があるんだなーって知っていただければ幸いです。
ダブルウォール、シングルウォール・・・?
言葉だけだと難しそうですが、単純に、テントの生地が2枚か1枚の違いです。
ダブルウォール
テントの生地が2枚構成のもの。
テント本体(インナーテント)に・・・

防水処理された布(フライシート)を被せる必要があります。

キャンプツーリングで使うテントは、この「ダブルウォール」のテントが主流です。
- 前室があるので使い勝手がいい
- 防水処理された布(フライシート)が、雨・風・直射日光から守ってくれるため、テント本体(インナーテント)の劣化を抑えてくれる
シングルウォール
テントの生地が1枚のもの。
テント本体に防水処理がされているので、フライシートを被せる手間がいりません。
- 軽い(1kg以下のものあります)
- ダブルウォールに比べると、設営に手間がかからない
- 山岳地帯でよく使われている
- 通気性に乏しい
- 結露で、テント内がビチョビチョになりやすい
- 前室がないものが多い
- フライシートで覆わないため、経年劣化が目立ちやすい
アルプスに登山するとかなら、携帯性に優れている山岳テントの「シングルウォール」が適しています。
ふだんのレジャーで使う予定で、居住性を重視するなら、「ダブルウォール」を選んだほうがいいでしょう。
どのテントを買えばいいの?
まあ、欲しいテントを買えばいいですが、目安は、
初めてなら
「ダブルウォールで自立式のドーム型テント」
ちょっと慣れてきたら
「非自立式のワンポールテント」
設営作業を早く済ませたいなら
「ワンタッチテント」
ツーリングもして山にも登るぜ!!って人は
「シングルウォールで自立式のドーム型テント」
って感じですね。
最後に
いろいろな用語がでてきて、ややこしいですよね・・・
ほんの少しでも「こういう種類があるんだー」って思って頂けたらありがたいです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。