(記事作成2019.9.22更新2022.6.28)
- ドーム型の自立式テントって何・・・?
- キャンプツーリング で使うテントを探している
- テントの種類とそれぞれの特徴が知りたい
このような疑問にお答えします。
ちょっと長いですが、目次欄より気になるところからご覧ください。
ツーリングテントの種類とそれぞれの特徴について
テントの種類や特徴を知ることで、
「このテントは自分に合いそうだな」
と、テント選びの幅がグッと広がることは間違いない。
ちょっと難しいかもしれないが、ゆっくり1つずつ見ていきましょう。
どんなテントがあるの?
キャンプツーリングで多く使われるテントは、
- ドーム型テント
- ワンポールテント
- ワンタッチテント
と、3種類ある。
ドーム型テント
「テント」といったら、この形を思い浮かべる方も多いのではないだろうか。
『ドーム型テント』は、初心者〜ベテランさんまで幅広く使われているテントだ。
テントを貸し出ししているキャンプ場でも、だいたい この『ドーム型』が使われている。
定番中の定番な形状なので、いちばん最初はまず「ドーム型」のテントを検討してみてはいかがだろうか。
- 比較的、風に強い
- テント設営に迷わない。人を選ばず、誰にでも設営可能
- 他人と被る(使っている人が多い)
- 天井部分の高さが乏しく、人によっては狭く感じるかも
ワンポールテント (モノポール・ティピー)
きれいな円錐の形をしているワンポールテント 。
1本の棒(ポール)を支柱にして、テントを引っ張る「張力」を利用して設営する、ちょっと変わったテントだ。
ここがGOOD!!
- 見た目がオシャレ、格好いい
- 予想以上に設営が簡単
- 風に強い
- ものによっては、薪ストーブを設置できる
- 天井が高く、寝たときに圧迫感が少ない
ここがちょっと・・・
- 地面にテントを固定できなければ、設営不可能
- 設営場所が限定される(日本一周などには向かない)
- かさ張る
ワンタッチテント
まるで、折りたたみ傘のようにパッと開き、設営の手間がまったくない逸品。
テントの形は、上で紹介した「ドーム型」とほぼ変わらない。
- キャンプ場で、設営に時間をかけたくない人なら最適
- 最短で40秒くらいで設置できるものもある
- かさ張る。自転車や小排気量のバイクだと積載に不安。。。
- 通常のテントより重い
- フレームとテントの生地が一体化している(壊れたら自分で修理が難しい)
番外編:A型テント(Aフレーム型)
mont-bellの「ムーンライト」が「A型テント」だ。
フレームの形が「A」のようになっていて、テント本体をフックで引っ掛けるだけの簡単構造だ。
- 収納がコンパクト
- かさばらないので、自転車・徒歩旅にもOK
- ファミリー用は、本当にオシャレで憧れます
上記の他にも、「ツールームテント」「ロッジ型テント」「パップテント」などありますが、バイク旅ではほぼ使わないので省略します。
自立? 非自立? なんですかそれ?
自立・非自立とは「テントの立ち上げの形態」のこと。
テントを選ぶうえで大事なことなので知っておいて損はない。
自立式
テントの骨組みとなるポールを、テントに通す(吊るす)ことによって「自立」させるテント。
いわゆる「ドーム型のテント」だ。
ペグでテントを固定しなくても設営が可能なので、張る場所選びに困ることはない。
初心者や設営に不安がある人は「自立式」のテントを選べば、大きな失敗はないだろう。
非自立式
ペグや張り網がないと立ち上がらないテント。
ワンポールテントがこの「非自立式」だ。
あらかじめテント本体をペグで固定して・・・
1本のポールを支柱にして立ち上げる。
テント本体がしっかりと地面についていないとポールが立てられないので、設営場所は限られる。
つまりペグが使えない・地面に刺さらない場所だと 、設営できない。
地面が固すぎてペグが打てない、反対に、地面が柔らかすぎてペグがすっぽ抜ける場所だと絶望するだろう・・・
厳密にはペグがなくても立てられるのだが、その方法はちょっと面倒くさい。
ワンポールの設営は慣れてしまえば簡単だが、購入するならある程度の経験を積んでからで良いと思う。
スリーブ式? 吊り下げ式? なにが違うの?
テントの骨組となるポールの差し込み方にもそれぞれに名称がある。
スリーブ式
スリーブは、ポールを通すための筒状の部分のこと。
スリーブにポールを差し込み、張力を利用してテントを立ち上げる方法だ。
長年使っているとスリーブがポールと擦れて痛むことがあるが、年に数回の使う程度であればそこまで心配しなくてもいい。
吊り下げ式
テント本体にフックがついていて、ポールにフックを引っかける方法。
体感的には、吊り下げ式が紹介した中でいちばん楽チンだ。
テント本体をポールに引っ掛ける簡単構造なので、初心者でも問題なく設営が可能。
ぼくが使っているテントも「吊り下げ式」のものが多い。ストレスなく設営できるので幅広い層におすすめしたい。
ダブルウォール、シングルウォール・・・?
言葉だけだと難しそうだが、単純にテントの生地が2枚か1枚かの違いでしかない。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分の使い方に合いそうなテントを選ぼう。
ダブルウォール
テントの生地が2枚構成のもの。
テント本体(インナーテント)に、
防水処理された布(フライシート)を被せる必要がある。
キャンプツーリングで使うテントは、この「ダブルウォール」のテントが主流だ。
- 前室があるので使い勝手がいい
- 防水処理された布(フライシート)が、雨・風・直射日光から守ってくれるため、テント本体(インナーテント)の劣化を抑えてくれる
シングルウォール
テントの生地が1枚のもの。
テント本体に防水処理がされているので、フライシートを被せる手間がない。
- 軽い(1kg以下のものあります)
- ダブルウォールに比べると、設営に手間がかからない
- 山岳地帯でよく使われている
- 通気性に乏しい
- 結露で、テント内がビチョビチョになりやすい
- 前室がないものが多い
- フライシートで覆わないため、経年劣化が目立ちやすい
アルプスに登山するとかなら、携帯性に優れている山岳テントの「シングルウォール」が適している。
ただ、用途が2泊程度のキャンプツーリング で、且つ、居住性を重視するなら「ダブルウォールのテントで問題ないだろう。
どのテントを買えばいいの?
欲しいテントを買えばいいですが、目安は、
初めてなら
「ダブルウォールで自立式のドーム型テント」
ちょっと慣れてきたら
「非自立式のワンポールテント」
設営作業を早く済ませたいなら
「ワンタッチテント」
ツーリングもして山にも登るぜ!!って人は
「シングルウォールで自立式のドーム型テント」
という具合か。
ぼくが使っているテント紹介
以下の記事に、より詳細なテントの情報を書いています。
どうぞご覧ください。
最後に
テント選びを適当にすると、いざ本番のときに予想と違った結果になることが多い。
自分が納得するテントを十分に探して、ストレスフリーで快適なキャンプを楽しもう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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