
(更新2019.7.16)
突然ですが、あなたは「棚田」をご覧になったことがありますか?
え、見たことない?
それは非常にもったいない!!!
棚田には、古き良き日本の歴史と情景がつまっています。
日々の喧騒から離れて、たまには懐古心に浸ってみませんか。
今回は、ぼくが「いつまでも見ていられる」と心から思ったスポットをご紹介します!!
どうぞ(・∀・)/
おすすめ棚田スポット5選!!
岩首昇竜棚田

新潟県の佐渡島にある、岩首昇竜棚田。
名前が、エラく格好良いですね!!
標高350mの山間に、棚田が日本海に向かってズラッと並ぶ光景は壮観!!
歴史は江戸時代の頃から続いているそうです。
(今から400年以上前ってことになりますね)

棚田の枚数は、約460枚ほど。
ぼくが訪れたのは、2016年の4月。
ちょうど田に水が張った「水鏡」の景観に、ただただ眼福でした。

頂上には展望台があり、棚田を見下ろすことができます。

車だと道幅が狭くかなり気をつかうので、小回りが利くバイクがおすすめです。

まるで、天へと続く階段のような棚田。それが、四谷千枚田です。
場所は、愛知県の新城市。
新東名の新城ICより30分あれば着くことができる好立地です。
(名古屋のイメージが強いので、こんな場所があるんだ、と非常に驚きました)
棚田の枚数は、約420枚。
四谷千枚田の歴史は古く、今から400年以上前から受け継がれてきた、とっても貴重な棚田です!!
(700年以上前との記載もありました。どちらが正しいのでしょうか?)

ぼくが訪問したのは、2018年3月。
残念なのは観光マナー
注意書きの看板が、いたるところに設置されていました・・・
農家の方の迷惑になる行動は、絶対に慎まなければなりません。見学のさいは、その辺りを踏まえて訪れてください。

三重県の熊野市に位置する、丸山千枚田
2016年の10月に訪問しました。
この棚田を見たぼくは、
「ここ、日本だよな・・・?」
と、思わず目を疑ってしまうくらいの風景でした。

歴史は定かではありませんが、最低でも400年以上前から存在しているとのこと。
その当時の棚田枚数は2240枚もありましたが、現在は1340枚までになっています。
東後畑棚田

「ひがし うしろばた」 です。
山口県の長門市の向津具(むかつく)半島を中心に、棚田が広がっています。
正確な歴史や棚田枚数は、不明。

年を追うごとに、水を張る田が減っているそうです・・・
日中も、もちろん絶景ですが、オススメは夕暮れ時です。

2017年の10月に訪問しました。
車3〜4台が停めることができる駐車スペースがあります。
5月下旬にはイカ釣り漁船の漁火を見ることができるそうな。

余談ですが、近くには「元乃隅稲荷神社」や「角島大橋」という超有名スポットもあります!!

東後畑棚田、大好きな場所です!!

ぼくが住んでいる千葉県にも棚田はあります。
都内から一番近い棚田、大山千枚田がお待ちしていますよ。
棚田枚数は375枚。
大山千枚田は、日本で唯一、雨水のみで耕作を行っている天水田です。
雨水だけ!?
すごくないですか!?

耕作方法が雨水だけという、非常に珍しい棚田が身近にあったとは・・・
灯台下暗しでした!!
歴史については正確な情報はありませんが、一説には江戸時代以前より存在していたとか。

駐車場とトイレも完備されています(舗装されていません2019.1月現在)
日の出、日の入りともに美しいですね。
とくに冬場の早朝と夕暮れ時は、訪問者が少なくオススメです。
毎年、秋〜冬の時期は棚田にLEDキャンドルが並び、昼とは違った趣がありますよ。
(だいたい10月下旬〜1月の第1週くらいまでの期間)

東京から車で2時間も走れば、このような懐かしい景色に出会うことができるのは驚きですよね!!
四季を通して様々な表情を見せてくれるので、何回も足をはこぶ人もいます。
(ぼくもですw)
ってか、棚田ってなに?

そもそも、棚田ってどういったものなのでしょうか?
棚田とは、傾斜地に階段状につくられた水田のこと。
水田が、山や小高い丘の斜面に段々と広がっています。
(これの畑バージョンが、段々畑です)
平地では、あまり見ることができない光景ですよね。
棚田の起源は定かではありませんが、古いものだと江戸時代以前から続いているものもあるそうです。
(石川県の白米千枚田↓↓↓)

なぜこのような、山間部や複雑な地形の中で作業しなければいけなかったのでしょう?
昔は田に人口的に水を供給する技術が確立されていなかったからです。
平野部より、傾斜がある山間部のほうが稲作の用水を確保するのに都合が良かったのですね。
(新潟県の蒲生の棚田↓↓↓)

しかし、現代は農耕技術も発達したので、平野部でも容易に耕耘作業ができるようになりました。
山間部にある棚田だと、トラクターなどの機械が入りにくく、マンパワーだけだと作業効率が落ちがちです。
後継者不足も深刻で、棚田は1970年頃から比べると約30%も減少しています。
棚田の現状も含めて、ざっくりですがこんな感じです。
最後に
ぼくたちが住んでいる「日本」という国は、利便性と居住性がバツグンですよね。
治安も落ち着いていて、生活するには不自由しない環境だと思います。
ただ、いささか問題も抱えています。
とくに、首都圏に人口が一極集中し、地方の過疎化には歯止めがききません。
現に、ぼくの母校は少子化と都市部への人口流出が原因で閉校に追い込まれました。
地方の古き良き伝統文化を、後世に伝える術が途絶える・・・
そんな現状を抱えている、それが今の日本です。
冒頭でも書きましたが、まずは「棚田という存在を知る」のが大切だと思い、記事にしてみました。
「こういう場所があるんだ」
「行ってみようかな」
そのような好奇心が芽生えたら、実際にご自身の目で確認してみることを強くオススメします。
また、場所によっては、「お心付け」を設けているところもありますよ。
(募金箱を設けている場所では、素晴らしい景観を見ることができた感謝をこめて、微力にもならないかもしれませんが、何かのお役に立てればと思い寄付させていただきました)
地方に目を向けたら、まだまだ知られていない魅力的で素晴らしい景色と文化が眠っています。
ぜひ、旅のプランに盛り込んでみてください。
(・∀・)/
最後までご覧いただき、ありがとうございました。